HEREは2月25日、中国においてHEREの位置情報サービス・スイートを拡大展開することを発表した。これにより、グローバルおよび中国の顧客が、中国向けの最新の地図サービスや位置情報をベースにした主要な機能を利用して、中国市場に対応することが可能になる。
HEREはこれらのサービスを、中国のデジタルマップおよび位置情報サービスのリーディング・プロバイダーであるNavInfo Co., Ltdとの合弁事業を通して提供する。中国向けの地図データの提供はNavInfoが行っており、HEREは自社の世界仕様に沿ってそのデータの処理と取り込みを行う。この結果、世界の他の地域にHEREが提供している地図と位置情報サービスとの互換性を容易に保持できるようになる。
HEREのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者であるPeter Kurpick氏は次のように述べている。「HEREは、高品質な地図と位置情報サービスにおいて世界中のさまざまな業界のトップ企業に選ばれているプロバイダーです。NavInfoとの提携によって私たちのサービスを中国に拡大することは、どの地域においても同一に高品質のグローバル・
ソリューションを提供するための、重要なステップです。また、地図と位置情報サービスの調達を一本化することによって、お客様の開発時間の短縮とコストの削減にも貢献できます」
HEREが中国向けに提供する位置情報サービス・スイートの内容は以下のとおり。
● マップ・ディスプレイ(マップ・レンダリングおよび3Dマップを含む)
● ルーティング(自動車、歩行者、自転車、公共交通のルーティング、交通情報対応のルーティングを含む)
● ナビゲーション(自動車と歩行者向けにハイブリッドおよびオフラインで提供)
● 公共交通
● 交通情報
● ジオコーディング
● POI(施設情報)
● 測位
このような中国への拡大展開を基盤として、HEREは中国における自社、また中国の顧客との大幅な成長を目標にしている。