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メルセデス・ベンツの新世代デザインを身にまとって登場したCLAシューティングブレーク。その流麗なボディラインは、このクラスにおいて、圧倒的な存在感を放っている。美しさと絶妙なバランスを実現した、もうひとつの理由とはナニか?
「CLA250」は、225ps・350Nmの2.0L直4ターボを搭載
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ジュネーブショー2019で世界初公開されたCLAシューティングブレークは、CLSやAクラスで始まったメルセデス・ベンツの新世代デザイン“センシュアルピュリティ2.0”を盛り込んだ意欲作だ。
フロントエンドが前方に傾斜したデザインは「シャークノーズ」という異名を持ち、とてもダイナミックな印象となっている。ボディには無駄なラインが一切ないのも、大きな特長でもある。
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全身にわたって流れるようなフォルムを持つ美しいデザインに魅了されるが、この圧倒的な存在感を実現した秘密は、もうひとつある。それは、ボディサイズの拡大だ。
先代モデルに対し新型は、全長が48mm長く、全幅が53mm広く、全高を2mm低くした。つまり、「ワイド&ロー」に加え、「伸びやかさ」というエッセンスをプラスしたのだ。
こうしたボディサイズの拡大は、アウトドアなどの趣味を楽しむ層には積載スペースの拡大というメリットをもたらしているほか、乗員の快適性向上にも大きく寄与している。
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インテリアは先行するAクラスの流れを汲む最新デバイスが投入され、2枚の高精細液晶パネルを組み合わせたコクピットをはじめ、タービンをイメージした空調の吹き出し口が特徴的である。
また、「ハイ! メルセデス」と呼びかけてクルマと対話するMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー・エクスペリエンス)を備えている。
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上級モデルの「CLA 250シューティングブレーク」は、225ps・350Nmの2.0 直4ターボに7速DCTを組み合わせる。また、「コンフォート」や「スポーツ」など走行シーンによって好みの走りを選べるアダプティブ・ダンピング・システムを装備する。
このメルセデス・ベンツCLAシューティングブレークは、「5ドア・クーペ」というジャンルに確固たるポジションを築く。欧州では9月に発売されるが、日本に導入されれば間違いなく大注目の一台になるだろう。
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