テックポイント・インクは、台湾大手車載ディスプレイメーカーのJoin-Link International Technology Co., Ltd.(ジョインリンク)の車載用ハイビジョンサラウンドビューシステムの新シリーズに、映像受信用半導体「TP2854」が採用されたことを発表した。
地図表示や駐車時の後方確認、各種映像コンテンツの表示など、車載ディスプレイの果たす役割が広がっている。自動車への搭載台数は年々増加し、世界市場規模は年間6%の成長率で拡大するとの予測も出ている※。
このような車載ディスプレイにおいて、日本国内の大手自動車メーカーにも採用実績を持つのが、台湾大手メーカーの一つ、ジョインリンク社だ。そのジョインリンク社が、自動車メーカーの2019年モデル向けのハイビジョンサラウンドビューシステムとして開発した新シリーズに、テックポイントの映像受信用半導体「TP2854」が採用された。
本製品は、主要な車載用システムオンチップ(SOCs)とシームレスに接続できるMIPI CSI2インターフェースを備え、様々なSoCsと接続して活用できる。車載カメラから送られてきたハイビジョンおよびフルハイビジョンの映像信号を受信する半導体で、最大4チャンネルの映像信号を処理可能だ。
ジョインリンク社の今回の新シリーズでは、自動車の前後左右などに設置した車載カメラの映像信号を当社のTP2854を用いて受信し、ハイビジョン画質のサラウンドビューとしてディスプレイに表示する。TP2854は、テックポイント独自のハイビジョン映像伝送規格「HD-TVI」を採用している。
ジョインリンク社の社長特別補佐のTalen Liao氏は「テックポイントのHD‐TVI技術は、車載機器において低コスト化と高い信頼性の両立をハイビジョン映像で可能にした、素晴らしいソリューションでした。HD-TVI技術は、従来のSD(アナログ)画質をハイビジョンに進歩させるだけではなく、低コストで信頼性と品質を高めてくれました。テックポイント社と一緒に高品質なハイビジョンディスプレイ製品を開発できることを非常に嬉しく思っています」というコメントを寄せている。
【製品概要】
製品名:映像受信用半導体「TP2854」
入力:HD-TVI 4.0(テックポイント独自規格)、NTSC/PALなど
出力:MIPI CSI-2など
フレームレート:60および50フレーム/秒など
パッケージ:68端子QFNなど