独ダイムラー社は、米ラスベガスで開催されている世界最大のエレクトロニクスショー「CES」に出展し、メルセデス・ベンツCLSクーペとともに、EVとクロスオーバーSUVを組み合わせた「EQC」をアメリカで初公開した。さらに、自動運転テクノロジーを満載したデザインコンセプト「Vision URBANETIC」は、都市型モビリティに独創的な価値観を取り入れた意欲作で、衝撃的なワールドプレミアとなった!
コンパクトカークラスの新たなるベンチマーク「CLAクーペ」
ふたつのモーターを持つEVで四輪を駆動「EQC」
“人”と“商品”という境界線を取り除く「Vision URBANETIC」
そして3つめのモデルが、自動運転の未来像を示すコンセプトカー「Vision URBANETIC」だ。
Vision URBANETICは、「人の移動」と「商品輸送」という大きな境界線を取り除く、まったく新しいコンセプトのモビリティである。最大12人の乗客とともに、貨物モジュールは最大10個のパレットを積載して輸送できる。
つまり、このコンセプトカーは、「人」と「荷物」の需要と供給をリアルタイムで分析するIT技術を統合し、これまで融合することのなかったサービスを提供するのである。様々なニーズに基づいてルートが柔軟かつ効率的に計画して走行するもので、最大のポイントは交通量を減らし、多くの都市が抱えるインフラの一極集中を低減し、都市生活の質の向上に貢献するのだ。
また、Vision URBANETICには様々なカメラとセンサーを搭載し、通信システムによって周囲の状況を認識する。目の前を横切る歩行者に対しては、アニメーションを通してクルマの正面の大型ディスプレイに映し出してコミュニケーションする。同様の機能は、サイドドアに備えた「アクティブディスプレイ」にも実現される。
世界最大の家電ショーで公開されたVision URBANETICによる「近未来像」は、間近に実現するモビリティサービスなのかも知れない。