ヤマハ発動機株式会社が「第45回東京モーターショー2017」などに出品し人気を博した「MOTOROiD(モトロイド)」が、世界最高峰のデザイン賞のひとつである米国の「International Design Excellence Awards(IDEA)」において最高位のGold(金賞)を受賞した。
38回目となる今回のIDEAには世界各国より史上最多となる1,870点を超える応募があり、金・銀・銅賞をあわせて145点が受賞した。また、「MOTOROiD」のデザイン賞受賞は、「Red Dot Award:デザインコンセプト2018」“Best of the Best”に続き2つ目となる。
「MOTOROiD」は、“人とマシンが共響するパーソナルモビリティ”を目指したコンセプトモデルだ。知能化と自律技術を適用した高度なバランス制御を実装、マシンが自らの状態をセンシングして重心移動によって起き上がりそのまま不倒状態を保つ。また、ユーザーを認識して歩み寄ってくるほか、ライダーアクションに呼応するような反応を見せるHMI(Human-Machine Interface)機能など、さまざまな機能を備え、まるでパートナーのように振る舞うのも特徴。“移動の道具”を超えたモビリティの未来像を提案した。
外観は、荒々しい切削痕が残ったフレーム、あちこちに生々しく残った車体の傷、大きく磨り減って溝も消えかかったタイヤなど、技術とデザインの共創における苦悩や葛藤のプロセスを視覚的に伝えている。技術と機能を具現化するために、一から造形を行う。
アメリカ工業デザイナー協会(Industrial Designers Society of America)が主催する世界最高峰のデザイン賞のひとつ。
革新性やユーザーエクスペリエンス、審美性などの観点から審査が行われ、自動車や家具、医療機器、産業機械など多彩なカテゴリーから卓越したデザインが選定される。「iF Design Award」、「Red Dot Award」と並び世界3大デザイン賞の1つとも言われている。