スズキ・ジムニー/ジムニーシエラとメルセデス・ベンツGクラスは、ともにその走破性で世界で認められている「オフローダー」だ。SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)というよりはOFFROADER(オフローダー)と呼ぶ方がしっくりくる両車。もちろん、軽ベースのジムニー/ジムニーシエラと大パワーのエンジンを積む超高級オフローダーのGクラスではなにから何までが違う。ちょっと比べてみよう。
軽のジムニーとGクラス(ここでは新型AMG G63のスペックを取り上げる)を比べるのもなんなので、小型車のジムニーシエラを比較対象にあげてみる。
ボディサイズは
ジムニーシエラ
全長×全幅×全高:3550×1645×1730mm
ホイールベース:2250mm
だ。
AMG G63
全長×全幅×全高:4613×1984×1996mm
ホイールベース:2890mm
だ。
ちなみに、ミラーtoミラーは
ジムニーシエラが1885mm
AMG G63が2187mm
である。
ジムニーシエラ 全長×全幅×全高:3550×1645×1730mm ホイールベース:2250mm
AMG G63 全長×全幅×全高:4613×1984×1996mm ホイールベース:2890mm
ちなみに、ミラーtoミラーは
ジムニーシエラが1885mm
AMG G63が2187mm
である。
さて、全長に注目してみよう。ジムニーシエラの全長はG63の77%(76.9%)である。言い換えれば、G63はジムニーシエラの130%(129.9%)だ。
これを各数値に当てはめて
ジムニーシエラをそのまま拡大すると
4615×2138×2249mm ホイールベース2925mm
となる。実際はそうなっていないから、プロポーション的にはジムニーはG63よりやや細身で背が低いということになる。
全長に占めるホイールベースの割合は
ジムニーシエラ:63.4%
G63:62.6%
となる。
ジムニーシエラの方が、ホイールベース/全長比が大きく、タイヤがよりクルマの四隅に寄っていると言える。
走破性の指標である各アングルも見てみよう。
ジムニーシエラ
アプローチアングル:36度
ランプブレークオーバーアングル:28度
デパーチャーアングル:50度
AMG G63
アプローチアングル:31度
ランプブレークオーバーアングル:26度
デパーチャーアングル:30度
これはジムニーシエラの圧勝(?)。もちろん、エンジン、トランスミッション、サスペンション……すべての総合力が最後に「走破できるか」どうかを決めるわけだが、ジムニーシエラの各アングルが大きいのは短いオーバーハングによるものだろう。
ジムニーシエラ
フロントオーバーハング:650mm
リヤオーバーハング:650mm
AMG G63
フロントオーバーハング:884mm
リヤオーバーハング:839mm
これも130%ルールに当てはめてみよう。
ジムニーのフロントオーバーハングを130%拡大すると845mm
リヤオーバーハングを130%拡大すると845mm
になる。これをG63と比較すると大きくはずれてない。ということは、プロポーション的にはオーバーハングはほぼ同じということになる。ジムニーシエラのラゲッジスペースは大きくないが、G63のラゲッジがそれなりに大きいのは、単にサイズが大きいからと言えるかもしれない。