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ドイツのハイブリッドの仕立て方 [人とくるまのテクノロジー展2018横浜]


ハイブリッド車の増加は、トランスミッションにも変化を与える。ここでは、ドイツの老舗メーカーであるZFが展示していたハイブリッド縦置8速オートマチック・トランスミッションをご紹介しよう。


●TEXT&PHOTO:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro)

 ドイツのZFは一般に広く知られる存在ではないが、大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界シェア50%を握っているとも言われている。その設立は1915年と古く、目的は、あの飛行船「ツェッペリン号」で使う歯車の製造であったという。ちなみに社名のZFはドイツ語の歯車工場=Zahnradfabrikに由来する。


 


 

 さて、展示されていた「縦置8速プラグインハイブリッド・トランスミッション」である。着々と進行している車両の電動化へのシフトを見越した展示である。本モデルは、既に成功を収めている縦置8速ATをベースとした、プラグインハイブリッドAT用キット。完成車メーカーの要求に応えるため、個別に仕様を変更しつつ供給している。




 技術面でのトピックは、出力100kWのハイブリッド・モジュールを標準トランスミッション(8HP)と同等の全長に収めている点にある。8HPと比較して、わずか30mmほど増えているのみであり、標準トランスミッションのトルクコンバーターがあるべき場所に、モーターが収まっている。完成車メーカー側にとっては、レイアウト検討の自由度が大幅に増える。性能面も申し分なく、EVモードで120km/hでの走行が可能な高性能を実現。プラグインハイブリッドとしての魅力を高めてくれる。


 




 

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