4輪のモータースポーツ競技といえば、フォーミュラーカーレースを筆頭にサーキットで繰り広げられるSUPER GTやワンメイクレースをはじめ、ジムカーナやラリー、ダートトライアルなど様々な競技が存在する。なかでも世界選手権はF1(フォーミュラ1世界選手権)、WRC(世界ラリー選手権)、WEC(世界耐久選手権)、WRX(世界ラリークロス選手権)などが開催され世界の頂点を競っている。国内ではF1やWECをはじめWRCも開催実績があるが、2010年の開催を最後に国内での国際格式ラリー競技はAPRC(アジアパシフィックラリー)のみとなっている。今回は昨年からWRCの国内開催誘致が再び盛り上がっている中、2005年、2007年と2度にわたりWRCのPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)カテゴリーでシリーズチャンピオンを獲得したラリードライバーの新井敏弘選手にWRC日本開催についてお話を伺ってみた。
Q・日本で久しぶりのWRC開催誘致が盛り上がっていますが、過去北海道で開催されたラリージャパンを踏まえて、愛知での開催がささやかれていることについてはどう思いますか?
A・北海道での開催よりは本州の開催のほうが盛り上がるとは思います。ただ、市街地での開催は行政から地元の人たちへの告知をおこなってほしいと思います。市道や県道を封鎖して開催することを考えると地元の方々の協力がないと開催するのは難しいと思います。
Q・愛知で開催した場合の見どころは?
A・ターマック(舗装路)のステージになるのでクルマのスピードも高いですし、海外ブランドのタイヤはターマック向けのタイヤでも豪快なドリフト走行を見ることができるので観戦も楽しいと思います。
Q・過去にラリージャパンが開催された時の日本のファンの様子はどうでしたか?
A・日本のギャラリーの皆さんは、思いのほかラテン系でしたね。リエゾン(スペシャルステージを結ぶ移動区間)での声援がすごくて思っていたより熱いファンが多いことを感じました。
昨年、全日本ラリーのラリー北海道を観戦した筆者ですが、全日本よりもさらに迫力を増すWRCをぜひこの目で観戦したく、ファンとしても是非とも国内開催に期待したい競技のひとつです。