新しいメルセデス・マイバッハ プルマンは、ラジエーターグリルのデザインが一新され、車内カラーリングも新たなバリエーションが追加される。6.5メートルの全長を誇るSクラス最大級のプルマンは3月15日より注文受付が開始された。車両価格は50万ユーロ(約6600万円)からスタートする。
圧倒的な個性と独創的なデザインで知られているメルセデス・マイバッハ。その頂点に位置するモデルとして知られているのが高級リムジンのメルセデス・マイバッハ プルマンだ。ドライバーの背後のパーテーションを隔てて2席が進行方向と逆向きに座る「対面レイアウト(vis-à-vis seating)」を採用しているこの高級リムジンがさらにアップグレードされる。
メルセデス・マイバッハ プルマンは世界各国のVIP、王室関係者、政府関係者などから数十年にわたって選ばれ続けている。同社はこのリムジンで高級車ブランドとしての確固たる地位を確立する狙いだ。
ラジエーターグリルのデザインが一新され、見事なストラットがフロントエンドで映える。このグリルのデザインはピンストライプのスーツから着想を得たとのことだ。2016年に世界初公開されたこのメルセデス・マイバッハの洗練されたデザインは10ホールデザインの20インチホイールで足元を引き締める。より個性的で、他にはないデザインを求めるカスタマーのために、新たにマグマグレー、マホガニーブラウン、シルクベージュ、ディープシー・ブルーの限定カラーがインテリアに選べるようになった。
6.5メートルの全長はただ長いだけではない。ゆったりとした車内とそれにうまく調和されたクラブラウンジ。最高級のくつろぎをもたらすさまざまな装備が標準搭載されており、カスタマーの高い理想に応えられるようになっている。足元が一番広いのはもちろん、ふたつのエグゼクティブシートに座るVIP用席だ。進行方向と同じ方向に座り、車からの出入りが最も楽になるように設計されている。残りの4人の乗客はそれぞれ向かい合うように座り、電動パーテーションを上げることで別空間を作ることができる。今回のアップグレードでは新たにフロントビューカメラが設置されたため、後席の搭乗者がパーテーションで前方が直接見えなくてもカメラ越しに道路交通状況などをうかがうことができるようになった。
また、「2キャビン・サウンド」機能により、前席と後席のオーディオシステムが独立して操作できるため、搭乗者がそれぞれの好みの音楽を聴けるようになった。V12 ツインターボエンジンの出力も463kW(630hp)と変更された。
メルセデス・マイバッハ プルマンS650
エンジン 6.0ℓV型12気筒DOHCターボ
排気量:5980cc
最高出力:630ps(463kW)
最大トルク:1000Nm
0-100km/h加速:6.5秒
燃費:6.85km/ℓ
CO2排出量:330g/km