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トヨタ2000GT、オリジナルを超えたレプリカが2380万円!? 【Nostalgic 2 Days 2018】


ロッキーオートの「R3000GT」はトヨタ2000GTの精巧なレプリカ。外観は瓜二つといえるほど。しかも中身は90年代以降のスープラに搭載されたエンジンやサスペンションを採用することで信頼性を高めており、エアコンやパワステなど快適装備も搭載。いわば現代の技術で生まれ変わったのだ。(PHOTO&REPORT:石川順一)

トヨタ2000GTといえば、時代を超えて愛される往年の名車の代表格だ。総生産台数はたったの337台で、オークションでは1億円を超える値が付いたことも。


加えて販売されていたのは約50年前のこと。うまく手に入ったとしても部品の供給は望めない以上、長く乗り続けるためにはメンテナンスの知識と多大な費用が必要になる。




あの流麗なボディのクルマをなんとか気軽に楽しめないものか。その思いを叶えてくれる一台がロッキーオートのトヨタ2000GT レプリカ・R3000GTだ。

現代的な装備とオリジナルの外観の融合

外観はマニアでも気づかないのでは、というくらい2000GTそのもの。リヤのエンブレムを見てやっと違いがわかるくらいだ。ボディやドアなどの外装は実車を型取りして複製して部品レベルで再現し、2000GTの開発に関わったドライバー兼アシスタントデザイナーが監修しているというのだから、その出来栄えも納得だ。

パワートレインは直列6気筒3000cc、90年代のスープラ・2JZ-GEエンジンにATミッションを組みあわせた後輪駆動。パワフルかつ気軽に楽しめるFRグランツーリスモというキャラクターづけがなされている。ブレーキやサスペンションは現行車種の物を流用しているし、もちろん、パワステやエアコンも完備。もはや現代のクルマといって差し支えないほどだ。




オリジナルの外観を損なわず、こうした現代的な装備を内蔵できるようにできた秘密はフレームにある。50年前よりもボリュームアップし、点数も増えたパーツを合わせ、現行の安全基準を満たせるよう、他車のものを流用することなく、フレームを一から制作しているのだ。こうした見えない部分にも手を抜かないところにこだわりを感じる。




R3000GTは前期型、後期型のボディを再現したもの以外にも、オリジナルには設定のなかったオープンタイプも用意されている。映画「007は二度死ぬ」で撮影用として作られたボンドカーを再現したものだ。こうしたマニアックな選択肢を用意してくれるところもニクい。




2380万円とだけ聞くと確かに高価に感じるかもしれない。しかしあの憧れの名車を、普段使いから長距離ツーリングにいたるまで、安心して乗れると思えば安いものである。

問い合わせ先:ロッキーオート
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