2018年1月12日から開幕した「東京オートサロン2018」。中ホール5&6に構えるホンダのブースでは、株式会社ホンダアクセスが手掛けるコンプリートカー「Modulo X」に加わる2台のコンセプトモデルが展示された。
レーシングカーやNSXなど、なかなか普段目にできないクルマに目が留まってしまいますが、自分が運転するかもしれない市販車も見逃せない存在です。「どんな人でも、どんな道でも、安心して楽しめる一台を目指して」と掲げて株式会社ホンダアクセスが開発したコンプリートカー「Modulo X」に新たに2台のモデルが展示されました。
コアな走り好きに響く「S660 Modulo X Concept」
まずは、赤いルーフが目をひく軽スポーツカー「S660 Modulo X Concept」。フロントグリル一体型フロントエアロバンパーのほか、ステルスブラック塗装のアルミホイール、レッドをアクセントに加えたブレーキディスク、アクティブスポイラーなどでスタイルはより大胆に。また、ドライバーの高揚感を高めるようにシートやステアリングなどインテリアにボルドーレッドがあしらわれています。前後サスペンションは5段階減衰力調整機構付きで、見た目だけでなく走りについても徹底的につくり込まれています。
家族みんなが楽しめる「ステップワゴン Modulo X Concept」!!
そして、もう一台が「ステップワゴン Modulo X Concept」です。ステップワゴンの「Modulo X」はすでに販売されていましたが、展示されているのは17年9月にマイナーチェンジされたステップワゴンがベースの新作。「X」を象ったフロントグリルや、ブラックとホワイトが彩るスタイリッシュな室内空間など、「Modulo X」でお馴染みの仕立てが施されています。もちろん、走りは運転好きなお父さんが楽しめるように鍛えているのですが、単純にスポーティに味付けするのではなく、運転が苦手なお母さんでも安心して運転できるようにと、街中での走りの質感を高めることを目的に味付け。開発を担当した方のお話では、サスペンションだけでなく空力のチューニングも不可欠であり、フロア下の空気の流れを整えることでしっかり感を高めているそうです。
開発は、開発途中の試作車ではなく市販モデルをベースに北海道の鷹栖テストコースにて行なわれているため、企画のスタートから市販化までのスピードは早いとのこと。今回展示された2台の完成度を見ると、具体的な市販時期は教えてくれませんでしたが、市販まではそう遠くなさそうです。気になる方は、ぜひ会場で実車を確認してみては?