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コスパで選ぶなら! スズキ・アドレスV50【スクーター試乗レポ】


シート下の収納に加えて、リヤキャリアも標準装備して実用性も十分。今や希少なTheスクーターなデザインを有する50ccモデルとあって、ビジュアルと使い勝手の両面を求める人にぴったりなモデルだ。15万円だいという価格もマル!

スズキADDRESS V50

15万5520円

■■実力分析結果■■


・加速力……………………………7Point


・最高速……………………………7Point


・実用性……………………………8Point


・コストパフォーマンス……8Point

ソツのない仕上がりで普段使いでは必要十分

アドレスが最初に登場したのは1987年で、30歳にもなる長寿シリーズだ。初期のモデルは2ストエンジンを搭載し、元気な走りがウリだったけれど2006年からは規制によって4スト化。価格面のリーズナブルさと性能面とのバランスの良さが人気を集め、現在にいたる。『ザ・スタンダード』な定番のフォルムもDioが生産終了となった今の日本市場ではJOGシリーズとこのアドレスV50しか存在しないので逆に新鮮に映る。




実走してみると物足りなさはまったくない。突出しているところがない代わりに足りない部分もないのである。なので、走りの楽しさには直結しないけれど、経済的な面からの移動手段として考えるのであれば十分すぎる動力性能を持っている。ただ、一つ気になったのはエンジンフィーリング。回り方にスムーズさが欠けていて荒々しさにしこりが残る(たまたまこの個体だけの可能性もあるが……)。




ビーノと比較すると、使い勝手はアドレスV50の方が収納スペースに余裕があり、燃料タンク容量も若干多い。また、ポジションの自由度も高くて疲れにくいと優位性は多くみられ、さすが熟成された往年シリーズと感心した。(後藤武)

後藤武>>>


オートバイ誌クラブマン元編集長。顔に似合わず繊細な感覚の持ち主で、各車の違いを読み取る。

前後タイヤともに80/90-10と細めなのでヒラヒラと切り返せる。ホイールなどはレッツシリーズと同形状。
白を基調にチェッカーパターンが配されたポップなメーターパネル。指針式の速度計と燃料計のシンプルな構成。


ハンドル幅は約610㎝とスリムなのですり抜けなどもしやすく渋滞も苦にならない。ワイドなインナーラックもマル!
荷物やトップケースの積載にはキャリアが必須。なお、車体左側にはスタンド掛け用のグリップを設けている。


兄貴分同様にエッジの効いたデザイン。テールランプの上方をアンバー色のレンズでカバーされている。
シート下部(足元)にU字ロック用の収納ホルダーを備えているのはスズキ製スクーターの伝統だ。


佐川健太郎‘SIMPRESSION

ライポジやブレーキは中々


「ヒザ周りのスペースは広めで余裕があり、窮屈感はない。軽やかなフットワークは50ccならではで、今回試乗した3台の中では馬力が一番劣るものの、最高速は引けを取らない。前後ブレーキも唐突感はなく、穏やかでロックしにくいためコントローラブル」

佐川健太郎>>>


バイクジャーナリスト、「ライディングアカデミー東京」校長、日本交通心 理学会員などいくつもの顔を持つ。愛称はケニー佐川。
Specifications


■全長×全幅×全高1670×620×1005㎜ ■シート高710㎜■車両重量73㎏(装) ■総排気量49㏄ ■エンジン種類空冷4ストSOHC2バルブ ■最高出力4.1ps(3.0kW)/8500rpm ■最大トルク0.38㎏m(3.7N・m)/6500rpm ■燃費53.8㎞/ℓ ■燃料タンク容量4.8ℓ ■ブレーキ(前後)ドラム ■タイヤサイズ(前後)80/90-10




※(乾)は乾燥重量、(装)は装備重量です。


※燃費はWMTCモード値です。

2017-2018年 最新スクーターのすべて

モトチャンプ監修


大量試乗コメント付きスクーターバイヤーズガイド の 2017-2018年版。


スクーターを狙っている人必見の参考書!


「使い勝手リアル解剖」と称して、収納スペースの比較や燃費テスト、GPSロガーを用いた加速性能テストなど雑誌ならではの企画が目白押しです。

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