メルセデス・ベンツGクラスといえば、1979年のデビュー以来、40年近い長い歴史を持ち、「ゲレンデヴァーゲン」として高い人気を保ちつつづけてきた。おそらく次期型が2018年にはヴェールを脱ぐはずだ。それにともなって、トップ・オブ・SUVの座に君臨してきたメルセデスAMG G65がいよいよ終焉を迎える。
世界で販売されているGクラス・ファミリーのうち、3分の1以上がAMG仕様だという。そのGクラスの歴史とG65の生産終了を記念して、メルセデス・ベンツは、「メルセデスAMG G65 ファイナル・エディション」を発表した。販売台数は、世界限定で65台である。
標準モデルとの違いは、見た目に関する部分が多い。エクステリアは、アンダーガード、バンパー、21インチホイール、ドアミラーとグリルのブロンズアクセントなどだ。
インテリアは、ブラウンのステッチが施されたブラックのナッパレザー製シート、カーボンファイバーのトリムにもブラウンのアクセントが入る。
このファイナル・エディションが搭載するエンジンは、もちろんM279型6.0ℓV型12気筒SOHCツインターボである。
エンジン型式:M279
排気量:5980cc
ボア×ストローク:82.6×93.07mm
圧縮比:9.0
最高出力:630ps(463kW)/5000-5300rpm
最大トルク:1000Nm/2300-4300rpm
給気方式:ツインターボ
カム配置:SOHC
吸気弁/排気弁:2/1
ブロック材:アルミ合金
バルク駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:PFI
VVT:吸排気
組み合わせるトランスミッションは、AMG SPEEDSHIFT PLUS 7G-TRONICだ。
加速性能は、0-100km/h加速が5.3秒
最高速度は、230km/h(リミッター作動)
燃費性能を気にする顧客は少ないだろうが、念のため。
NEDC複合燃費 5.88km/ℓ(CO2排出量397g/km)
欧州での販売価格は、31万233ユーロ(約4126万円)。
生産は、オーストリア・グラーツにあるマグナシュタイヤーのグラーツ工場。
現行のGクラスは、2022年まで生産されることが公式にアナウンスされている。来年に予想される次世代型の発売後も、マグナシュタイヤーのグラーツ工場において現行型と新型が並行して生産されると思われる。