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13年ぶりの日本導入となったトヨタ・ハイラックス。現状で約9000台が日本国内を走っており、日本での発売再開を希望する声が高かった、根強い人気を持つクルマのひとつです。「ハイラックスでなきゃだめだ!」という、プロユーザーの声も聞かれます。今回の復活にあたり、ハイラックスはどのようなユーザーに受け入れられてゆくのでしょう。そのヒントが発表会にありましたのでご紹介しましょう。
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トヨタ・ハイラックスは1968年の初登場以来、世界約180ヶ国で発売され、累計でなんと1730万台が販売されたというメガセールスモデルです。
なぜこんなに売れたのかといえば、やはりその頑丈なエンジン&ボディであり、場所を選ばない走破性能にあるからでしょう。
今回、日本再導入となったハイラックスもこれまで同様、極めて過酷な条件での走行を前提とした開発を行ない、「気温50℃の中近東や標高4800mmを越える南米ペルーの峠越えなどを実施した」と前田チーフエンジニアは説明してくれました。
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筆者が最近取材したハイラックスユーザーのなかには、水道工事関係者や現役のハンターなど、まさにガチで使っているプロユーザが多く、そうしたユーザーは「ハイラックス以外はとても乗れない」と口々に語っています。恐らく、今回の日本導入を首を長くして待っていたことでしょう。
しかし、今回のハイラックスの発表会では、もちろんそうしたプロに向けたメッセージもありましたが、一方でライフスタイルを大切にする「意識高い層」をメインターゲットにしているようにも見えました。
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実際、前田チーフエンジニアとのトークショーには、世界中で旅をつづけながら、映画監督やイベントをプロデュースするクリエイティブディレクターの小橋賢児氏がゲストとして招かれました。
小橋氏は、新型ハイラックスを前にして
「ハイラックスは自分の個性に合わせてカスタムできる可能性のあるクルマ」
「ライフスタイルの数だけハイラックスのカスタマイズの可能性がある」
と語り、前田チーフエンジニアは
「まさに我々が言いたいことを語ってくれた」
「今の世の中、主張の強い方が尖っていく傾向にある。小橋さんには、(ハイラックスに)このまま乗らないでほしい。どんなふうにカスタマイズされるのか楽しみ」というように、『カスタマイズベース』としてハイラックスは演出されています。
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TRDも、早速新型ハイラックス用のパーツを制作。発表会と同時に同パーツを発表しています。
発表会会場にも、パーツ搭載車が展示されていました。
フロントバンパーカバー(3万5000円)、サイドステップ(10万円)ハードトノカバー(16万円)、ドアハンドルプロテクター等が装着されるとともに、ホイールにはオフロードパーツメーカーとして有名なJAOS製(1本4万5000円)が装着されています。
※価格はすべて税別(以下同)
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2017年12月にはオーバーフェンダー(8万円)とキャノピー(36万円)も発売される予定だということです。
ワイルドなハイラックスが、さらにカッコよくなりますね。
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TRDはタイのアジアンクロスカントリーラリーにハイラックスで参戦。今年は個人総合2位、チームは総合優勝を飾りました。
タイではハイラックスを実にたくさん目にすることができます。仕事道具をたくさん積んだ車両も目にすると同時に、町なかを楽しそうにハイラックスをドライブする若者もたくさんいます。デートや遊びに大活躍のハイラックス。そのスタイリングはもちろんですが、そんな自由な使われ方は、実にカッコよかったりします。
トヨタの開発の方は、もしかするとそんなタイをはじめ諸外国のようすをみて、日本でも若者の「ライフスタイル」を意識したプロモーションを考えたのかもしれません。
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会場に、JAOSの赤星社長がいらっしゃいましたので話を伺いました。
「こうして新しい車種が登場することはもちろんですが、カスタマイズをこんなに語っていただけることは本当にうれしいですね。JAOSは、タイでのラリーに以前からTRDさんと参戦させていただいてきた関係で、今回ホイールを採用していただいています。この型のハイラックスは、もちろんタイのラリーで見てきましたし、パーツも作ったりしましたが、今回に日本に導入されたモデルとは寸法が少しずつ違います。なので、JAOSとして当然このハイラックスを購入し、おそらく10月くらいになる納車から一気に採寸と開発を行なって、2018年のオートサロンでお披露目したいと思います」とのこと。
名門JAOSがどんな内外装パーツを装着したハイラックスのデモカーを展示するのか、楽しみにしたいと思います。
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JAOS以外のパーツメーカーもおそらくハイラックスのデモカーをオートサロンに向けて制作してくるでしょう。
また、今回同時に発表されたランドクルーザープラドや、ファイナルエディションとなったFJクルーザーのデモカーも登場するかもしれません。
俄然、盛り上がってきたSUVシーンを注目していきましょう!