バッテリー総電力量35.5kWh 充電走行距離256km
マツダ初の量産型EV「MX-30 EV」登場!
MAZDA/MX-30 EV
マツダ/MX-30 EV
かつてのRX-8のようなユニークな観音開きドアを採用し2020年10月にデビューしたハイブリッドクロスオーバーSUV「MX-30」に、ヨーロッパで先行発売されていたピュアEVモデル「MX-30 EV」がラインアップされた。
最高出力107kW(145ps)/最大トルク270Nm(27.5kg-m)のモーターと総電力量35.5kWhの駆動用バッテリーを搭載。
一充電走行距離256km(WLTCモード)を実現……と、走行可能距離を見れば突出した数値ではないが、EV専用に剛性アップを計った新世代車両構造技術「スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー」と優れた操安性を実現する「エレクトリックG-ベクタリングコントロールプラス」、さらにエンジン/モーター/ブレーキ/ジェネレーターなどを協調制御する電動化技術「イースカイアクティブ」などが採用され、モーター駆動ならではの滑らかさやドライバーの意のままに操れる走行性能を獲得。
ピュアEVでも“人馬一体”のドライブフィールを目指したのはマツダらしいこだわりだ。
さらに「回生協調ブレーキ」や「モーターペダル」、モータートルクに同期したサウンドを発生するサウンドシステム、プラスとマイナスの全5段階のパドルシフトなど、EVを意識することなく自然なドライブ体験ができる。
全車速追随機能付きレーダークルーズコントロールや夜間の歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキ、後方検知機能、前・後進AT誤発進抑制制御などセーフティ機能も充実している。
充電には普通充電と急速充電のふたつの方式を採用。モデル構成は「EV」「EV Basic Set」「EV Highest Set」の装備の違いによる全3モデルが用意されている。
充電方式は普通(AC/最大入力6.6kW)充電とCHAdeMO規格の急速(DC)充電に対応。またMX-30 EV専用にサービスを追加した「マツダコネクト」を採用している。
ラインアップはまだまだ少ないが、
EVへの興味は日々増すばかり
2020年12月に誕生10周年を迎えた日産リーフ。第2世代となる現行モデルでは40kWhのバッテリーを搭載し一充電走行距離322㎞(WLTCモード)を実現。さらに62kWhバッテリー搭載した「e+」では458㎞(同)とより遠くへのドライブを可能とした。リーフにはNISMO(429万4400円)とAUTECH(409万4200円)も用意されている。
一方、愛らしいデザインも話題となったホンダeは20年10月にデビュー。搭載バッテリーは35.5kWhとリーフよりも小さく、一充電走行距離は283㎞(アドバンスは259㎞)。乗車定員も4人なのでロングツーリングというより日常的なライフスタイルに見合った使い方にフィットしそう。
忘れてならないのは三菱自動車のi-MiEV。さらに三菱自動車は2020年8月、倉敷市の水島製作所に日産自動車との共同開発が検討されている新型軽EVを生産するための設備投資を行っている。
ハイブリッド車が主流の国産車ではピュアEVへのシフトが始まったばかりだが、新しいカーライフの牽引役となるEVへの興味は増すばかりだ。
スタイルワゴン2021年3月号より
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