ボディから内装までワンオフ
ベース車の面影は一切なし!
Walter Wolf Racing/VANAGON
ウォルターウルフレーシング/ヴァナゴン(25MV)
思いっきりデフォルメされ、漫画に出てきそうなスタイリングは一度見たら忘れられない。愛きょうのある顔つきや丸みのあるスタイリングから、往年の名車フォルクスワーゲン・タイプⅡを魔改造したのか?
そう思ったら同じフォルクスワーゲンの車両だが、1995〜97年に日本市場で販売された1BOXタイプのヴァナゴンがベースとなっている。
この車両はカナダの実業家でモータースポーツにも参戦するほどのカーマニアであるウォルター・ウルフが世界で唯一公認している企業、ウォルターウルフレーシングジャパンが製作。
同社は板金塗装やクラシックカーのレストアを得意としているが、そのノウハウを生かすために設立したカスタム部門が、試行錯誤しながら2年半の歳月をかけて完成させた。
VWタイプⅡをモチーフとしたきっかけは、アメリカのビルダーが手がけたタイプⅡのカスタムカー。それをホームページに載っている写真だけで寸法を出し、ほとんど同じ仕様を作り上げてしまった。
あくまでもベースはヴァナゴンだが、ボディはパイプでフレームを作ってから鉄板を貼り込んで溶接。シャーシも大幅に加工してホイールベースを短縮し、驚異の大きさである25インチタイヤ&ホイールをセット。
内装もイチから作り込んでいるためヴァナゴンの原型は全くない。CADなどの最先端技術に頼らず写真だけでここまで作れる、その技術力の高さをたたえたい。
問:ウォルターウルフレーシングジャパン 03-5655-2700
http://wolfracing-japan.com
(スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部_岩田直人)