定番トラブルから劣化ポイントまで、早めの交換と計画の構築がキモ。大きなトラブルになる前にケアしよう
太いタイヤNGの電動パワステ、直下ターボで手間のかかるEgマウント交換、悩ましいポイントが出始めた。
エンジンマウントブッシュ
高出力のDITターボだけにエンジンマウントへの負荷は想像以上。リフレッシュすると明らかに体感できる部分だが、交換にはエキマニ&タービンを外す必要があり、ホース類の状態によっては追加パーツが必要となる。
→ エンジンマウント交換
参考パーツ代:2万8470円
参考工賃:4万円
エンジンリア側のオイルにじみ
エンジンオイルがにじみやすいイメージの強い水平対向エンジンだが、ミッションとの間ににじみが出ることがある。修理するにはクランクシール交換が必要となるが、ミッションの脱着が必要となるので工賃がかさむ。
→ クランクシール交換
参考パーツ代:1500円
参考工賃:7万2500円
IC付近のヒューヒュー音
ダクトのつなぎ目部分がめくれ、負荷がかかると「ヒュー」という音が発生する場合がある。直接の実害はないが、異音系は気にし出すとキリがなくなってしまうので、早めに対策してしまいたいところだ。
→ インタークーラーから、スロットルへのダクトを加工
参考パーツ代:3790円
参考工賃:8000円
Vベルトの劣化
ベルト類はゴムでできているため、走行距離が少なくても経年劣化しやすい部分。目視で細かいヒビが分かるようだといつダメになってもおかしくない。やるなら同時にACテンショナーなども交換しておきたい。
→ Vベルト交換
参考パーツ代:1万8540円
参考工賃:6000円
リアデフマウントフロントのヘタリ
名前だけ聞くとリアなのかフロントなのか分かりにくいが、リアデフを支えるマウントのフロント側という意味。液入りブッシュが使われているので、液漏れが確認できるようだと完全に終了していると考えよう。
→ リアデフマウント・フロント交換
参考パーツ代:6580円
参考工賃:5000円
デフマウントブッシュのヘタリ
こちらはリアデフの後ろ側のブッシュ。ブッシュの交換をするのにリア側はスペースが少なくメンバーの脱着が必要となるが、フロント側だけの交換では効果は半減かそれ以下。リア側も同時に交換したいところだ。
→ リアデフマウント・リア交換
参考パーツ代:3420円
参考工賃:4万4000円
リアメンバーAssyでの交換
どうせメンバーを脱着するのであれば、リアメンバーごと新品にしてしまうというリフレッシュ方法も選択肢のひとつ。リアを支える中心的な存在なので、新品交換することで新車時の乗り味に近づかせることができる。
→ リアデフマウント リア(メンバーごと)交換
参考パーツ代:5万3000円
参考工賃:3万6000円
ロアアームブッシュひび割れ
レガシィのほとんどがダメになることの多い定番ポイント。フロントブッシュとボールジョイントも同時に交換することで、ダルな印象になってしまったハンドリングがシャキっとする効果もあり、ぜひ3点セットで交換したい。
→ トランスバースリンクブッシュ・リアなど交換
参考パーツ代:1万2920円
参考工賃:2万3000円
フロントアッパーマウントひび割れ
1G状態では荷重がかかっているので分かりにくいが、ジャッキアップしてみるとその劣化具合が見えてくる部分だ。交換後はアライメント調整が必須だが、こちらもハンドリングに影響するのでぜひ交換したいところ。
→ フロントアッパーマウントブッシュ交換
参考パーツ代:1万480円
参考工賃:12万500円
パワステユニットの不具合
純正よりも太いタイヤやハイグリップタイヤを履いたり、サーキット走行など負荷の高い走行を続けたりすると電動パワステユニットに不具合が出ることも。過去のオーナーの使い方も影響する部分だけに中古車の場合、運も重要。
→ 電動パワステユニット交換
参考パーツ代:15万4920円
参考工賃:3万円
リニアトロニックの不具合
ハイパワーとCVTの組み合わせとなるDITターボ車はCVTにトラブルが出ることも。バルブボディ交換で直るケースもあるが、実際は開けてみないと分からないブラックボックス。最悪CVT載せ替えも覚悟?
→ CVTバルブボディ交換
参考パーツ代:13万200円
参考工賃:3万1500円
ヘッドランプくもり
樹脂レンズが経年劣化でくすみ、最悪光量が足りず車検NGになることも。磨いてコーティングをすることで対応できる場合もあるが、内側が劣化している可能性もあるので、思い切って交換すると車全体が新しく見える。
→ ヘッドライトボディ交換
参考パーツ代:12万3400円
参考工賃:1万5000円
K.I.T service
メンテナンス系といえば4代目、5代目レガシィに関わらずレガシィ全般、スバル車全般の駆け込み寺となっているケーアイテーサービス。その広い整備知識からオールドスバルから最新モデルまで取り扱う車種も幅広い。スバル系アフターパーツメーカーのが集合する初夏のスバルフェア、年末のX’masフェアなどにも注目だ。
車両状態を把握できる、事前チェックがオススメ
K.I.Tサービスでは、はじめて、または大きなメンテナンスの際には、メカニック同伴でおこなえる事前点検入庫メニュー(4320円)がオススメ。全体のコンディションを把握してもらうことで、メンテナンスの方針も建てられる。
K.I.Tサービス
住所:群馬県太田市上小林町128-2
tel.0276-26-0381
URL:http://www.kit-service.com
スバルスタイルvol.003より