一時期は天井知らずのごとく上昇していた旧車の相場が、一部をのぞいては、(なだらかではあるが)下降しはじめてきたように思える。
新型コロナウイルスの影響もあり、今後、相場がどのように推移するのかは未知数な部分もある。もし、全体的に相場が下落傾向になっていくとしたら…。本当に欲しいと思う人にとっては、もしかしたらチャンスなのかもしれない。
では、初めて旧車を買う場合、いったいどういったことに気をつければ良いのであろうか?
旧いクルマなので、壊れることを大前提として、今回はそれ以外のことを記しておきたい。
まずは「自分が本当に欲しいクルマは何か?」を見極める
偶然、相場が下がった旧車を見つけたから飛びつくのは避けたい。まずは本当に自分が欲しいのか、そして環境にあったクルマなのかを見極めるほうが堅実だ。
もちろん、偶発の出会いで購入し、付き合っていくうちに少しずつ惚れ込んでいくパターンもある。しかし、実際にそうはならなかった人たちを過去にたくさん見てきたのも事実。
突発的に購入したクルマが旧車である場合、乗るたびに壊れて路上で動かなくなることだってありうる。そのたびに積載車を呼んだり、高い修理費を請求されたり…。そういうことが続くと、大抵はそのクルマが嫌いになるものだ。
その結果「やっぱり自分には旧車は無理かな…」などと勝手に思い込み、すぐに手放す人も少なくない。
まずは本当に欲しいクルマは何なのか?ジャンルやメーカーなど、ある程度絞り込んでおいてから探す方のが賢明だろう。
自分の欲しいクルマのジャンルの絞りこみが大切
例えば「オープンカーが欲しい!」だけでは選択肢が広範囲であり、漠然としすぎている。
では、具体的にどのようなオープンカーが欲しいのか?
オープンカーだけでも数え切れないほどのジャンルが存在するので、何らかの「キーワード」が必要だ。
キーワードの例を挙げると
■絶対的なパワーよりも小さくて軽い「英国製のライトウェイト」や「国産車のオープンモデル」
■走りはもちろん、美しさが際立つ「イタリアン・バルケッタ」
■威風堂々、フルサイズの「アメリカン・オープン」
■走りに徹したスーパーセヴンのような「スーパースポーツ」
■モアパワー!地面を蹴って加速するコブラのような「マッスル・オープン」