「若者の車離れ」という言葉が叫ばれ始めてからどれくらいの年数が経ったのでしょうか…。筆者は、本当に世間はこの言葉の通りなのか?という疑問を抱いていました。
1.若者の車離れと叫ばれて数年たつが、本当にそうなのか?
大学に通いながら自動車ライターとして活動し、様々な取材先に出向いていると「若い子でクルマが好きな子なんて珍しいでしょ」と言われることもしばしば。けれど「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、周りにクルマが好きな同世代の友人は多く感じているのも事実。
そこで今回は、現役大学生としての観点からこの疑問を考えてみました。
まずチェックしたのは実際に自動車保険を取り扱っているソニー損保の「2019年 新成人のカーライフ意識調査」。自分の体感以外と調査による数値は異なっているのでしょうか?
最初に気になったのが「同年代で車を所有している人はカッコイイ」と感じる新成人は50.0%という数値。以前は「マイカーを持っていないと」という考えが一般的でしたが、カーシェアが普及した今では自動車を「所有する」という概念が薄れているのかもしれません。
また、実際に運転免許を所有しているのは61.5%、マイカー所有率は16.7%という結果に。たしかにまだ大学に在学中であったりすると「就職が決まってから免許を取りにいく」という学生は筆者の周りにもいます。
このような数値を見ると「若者の車離れ」と叫ばれてしまうかもしれません。
2.筆者の簡単な自己紹介
冒頭で「大学に通いながら自動車ライターとして活動している…」と述べましたが、改めて自己紹介を…。私は、西川 昇吾(にしかわしょうご)と申します。この度カレントライフへ寄稿させていただくこととなりました。
カレントライフ以外にも、複数のWeb媒体で自動車ライターとして活動中です。クルマに関係する施設やサービスに関して取材を基にした記事や、カーライフに役立つ情報やイベントレポートなど、自動車に関する幅広いジャンルのライティングをしています。「自動車ライターをやりたかった」というよりは「自動車に関する情報発信の仕事がしたい」と考えていたので、ライティングのみならず、近年増えている動画での情報発信などにも興味があるので、そのような仕事も経験したいと考えています。