日に日に気温が下がり、秋の深まりを感じるようになりました。これからは紅葉が楽しみですね。tenki.jpでは紅葉見ごろ情報を発表しています。ぜひお出かけの参考になさってください。
ところで、「紅葉」って「こうよう」とも「もみじ」とも読みますよね? 同じようなシチュエーションで使う言葉には「かえで」もあります。これらは一体どんな意味なのか、説明できますか? 今日は「秋」に関係する似ているけどちょっと違う意味を持つ言葉を集めてみました。
もみじとかえでの違い、わかりますか?
「もみじ」を漢字で書くと「紅葉」、もしくは「黄葉」になります。どちらも秋に木の葉が赤や黄色に色づくことを指しますが、語源は「紅葉する」という意味の「紅葉つ(もみつ)」。その連用形で名詞化考えられています。
一方の「かえで」は、カエデ科落葉高木の総称。葉の形が蛙の手に似ているから「かえるで」「かえで」と呼ばれるようになりました。かえでの種類には、イロハモミジ、ヤマモミジ、イタヤカエデ、ハウチワカエデなどがありますが、ヒトツバカエデ、ミツデカエデ、メグスリノキなど蛙の手とは似ていない種類も含まれています。
デニムとジーンズの違い、わかりますか?
秋冬のファッションに欠かせないデニム。デニム、ジーンズ、ジーパン等、呼び方はさまざまですが、同じ意味なのでしょうか。
「デニム(denim)」は丈夫な綾織の綿布のこと。フランス南部・ニーム産のサージという服地=Serge de Nimesが語源といわれており、デニムはそもそも生地を指す言葉です。
一方の「ジーンズ(jeans)」は、一般的にはデニムなどの厚手の生地で作られたカジュアルなズボンを指します。かつて、デニムが北イタリアのジェノヴァ(当時の表記で「Gêne」)で生産され各国に輸出され、英語圏に入り「jean」と呼ばれるようになりました。
ちなみに「ジーパン」は和製英語で、ジーンズの生地で作られたズボンを指します。jeans +pantsなのに、「Gパン」と表記する理由は、単に「ジーパン」の「ジー」を「G」で表しただけと考えられています。
バーベキューと焼肉の違い、わかりますか?
日本の焼肉は、焼きながら食べるのが一般的です。しかし欧米、特にアメリカのバーベキューは、ますば肉や野菜をすべて焼いてから、それをお皿にきれいに盛り付けて、みんなで一斉に食べる流れが一般的。日本式と欧米式には大きな違いがあることになります。
調理と食事を同時進行することで、素材をよりおいしく食べようとする日本の焼き肉に対して、バーベキューは、せっかくみんなで集まってお肉を食べるのだから、すべてを楽しもうというレジャーとしての要素が強いといえます。ひと言で違いを説明するのなら、焼肉は焼きながら、バーベキューは焼き終えてから食べるスタイルです。
── ちょっとした蘊蓄(うんちく)を披露がてら、秋晴れの日はジーンズでオシャレに決めて紅葉狩りに出かけ、家族や友達とバーベキューを楽しんでみては!
参考:日本バーベキュー協会