
今日21日夜には、台風12号が九州に上陸する恐れ。また、鹿児島県は22日(金)夕方にかけて線状降水帯が発生する可能性も。土砂災害などに厳重に警戒。23日(土)と24日(日)は全国的に猛暑日が続出。40℃まで上がる所もあり、危険な暑さ続く。
●今日台風12号が九州に上陸か 22日夕方まで鹿児島県は線状降水帯発生の恐れ
今日21日(木)15時現在、台風12号は日置市の西にあってゆっくりした速さで東へ進んでいます。この台風は今夜には九州へ上陸する恐れがあります。
明日22日(金)には熱帯低気圧に変わる見込みですが、九州は熱帯低気圧の影響を受ける見通しです。南部を中心に雨や雷雨があるでしょう。道路が冠水するほど激しく降る所もありそうです。
また、鹿児島県は明日22日(金)の夕方にかけて線状降水帯が発生して大雨の災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
明日22日(金)は、北海道は西から前線を伴った低気圧が近づくため、次第に天気は下り坂でしょう。夜は広く雨が降りそうです。東北から中国、四国はおおむね晴れますが、午後は空模様の変化に注意が必要です。所々で雨や雷雨があるでしょう。関東や東海、四国では一部で激しく降りそうです。外出の際は雨具を準備すると良いでしょう。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。
●23日(土)と24日(日)は猛暑日続出 40℃の所も
23日(土)は二十四節気のひとつ「処暑」です。暑さが収まるころとされますが、まだまだ、体に負担のかかる暑さは続きそうです。広い範囲で強い日差しが照り付けるでしょう。35℃以上の猛暑日の所が多くなりそうです。
24日(日)はさらに気温が上昇します。最高気温は関東から西を中心に所々で38℃以上になる予想で、桐生では40℃になるでしょう。
命にかかわる危険な暑さになりますので、不要不急の外出は避け、室内では冷房を使用し、涼しい環境でお過ごしください。また、室内でもこまめに水分補給をするなど、熱中症対策を万全になさってください。
●熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。