
今日25日(火)、午後3時1分に東京で「黄砂」が観測されました。明日26日(水)にかけても、九州から東北の広い範囲で黄砂の飛来が予想されています。車や洗濯物が汚れないように対策をしてください。
●東京で今年初めての黄砂
今日25日(火)、午後3時1分に東京で今年初めて黄砂が観測されました。視程が10キロメートル以上となっています。(今日午前6時に大阪でも観測しました。)
*目視による観測を行っているのは、国内では東京と大阪の2地点です。
都心の空の様子を見ると、遠方がうっすらと霞んでいるように見えます。気象衛星ひまわりでは、西日本を中心にかなり濃い黄砂が飛んでいるとみられます。
明日26日(水)にかけて、九州から東北の広い範囲で黄砂の飛来が予想され、視程が10キロメートル未満となるでしょう。視程が5キロメートル未満となる所もある見込みで、交通への影響が発生するおそれがあります。また、車や洗濯物が汚れないように対策をしてください。
●黄砂が体に与える影響
環境省によりますと、黄砂の飛来によって、以下のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。
① 黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
② 黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③ 黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。