
明日25日(火)は列島の広い範囲に黄砂が飛来する見込みで、車や洗濯物などへの付着にご注意ください。また、西日本ほど濃度が濃く、見通しが悪くなる恐れがあります。交通障害にも注意が必要です。
●今夜(24日)は関東などで大気不安定 天気急変に注意 雨の後は黄砂
今日24日(月)は日本列島に前線に伴う雲がかかっています。上空には寒気が流れ込んでいるため、大気の状態が不安定で局地的に雨雲が発達しています。
今夜(24日)は関東など東日本を中心に、急な雨や局地的な雷雨など天気の急変にご注意ください。
そして、この大きな雲の西には大陸からの「黄砂」が控えています。
●明日25日(火)~26日(水)にかけて広く黄砂予想
明日25日(火)は日本列島の広い範囲に黄砂が飛来する予想で、視程が10キロメートル未満となるでしょう。所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みです。
特に西日本は朝から濃度が濃くなる可能性があり、見通しが悪くなる所がありそうです。視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがありますので注意が必要です。
日中は関東など東日本や東北にも広がる予想です。26日(水)にかけて、車や洗濯物などへの付着にご注意ください。
※黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3~5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあるのです。
●黄砂が体に与える影響
環境省によりますと、黄砂の飛来によって、以下のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。
①黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
②黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。
③黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。