
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):カイラト・アルマトイ0-0(PK2-3)セルティック>◇26日(日本時間27日)◇4次予選第2戦◇アルマトイ
セルティック(スコットランド)が2戦合計0-0からのPK戦を2-3と落とし、欧州CL本戦進出を逃した。日本代表FW前田大然(27)とMF旗手怜央(27)の奮闘も及ばず、アウェーで伏兵カイラト・アルマトイ(カザフスタン)の堅守の前に散った。
前田と旗手はともに先発出場し、攻守に奮闘した。前半25分に左から旗手が絶妙のクロスボールを送るとFWフォレストがヘディングで合わせたが、シュートはゴールバーを直撃した。
後半6分にはGKシュマイケルが味方の中途半端な浮き球バックパスを手で触れざるを得ず、相手への間接FKが与えられた。全員が戻ってゴール前を固めた中、相手シュートを素早く前に出た前田が体でブロック。畳み込んでいた手に当たったが、ハンドの判定は回避されて難を逃れた。
終盤に最大の絶好機を迎えた。後半41分には自陣からの縦パスを受けた前田が一気にスピードアップし、相手ゴールへと急襲。相手DFを背後に置きながらGKアナルベコフとの1対1になった。左足シュートはゴール上に外れ、決定機を生かせなかった。
攻勢をかけるセルティックは延長前半5分、左からパスを受けた旗手が左足で狙ったが、シュートはGKアナルベコフにセーブされた。旗手は延長前半終了とともにベンチに下がった。
延長後半もセルティックが相手ゴールに迫ったが、粘り強く守る相手守備を崩し切れずPK戦に突入した。そのPK戦でカイラトの守護神アナルベコフを打ち破れなかった。1人目、2人目が失敗し、2-3で迎えた最終5人目に前田が登場した。右足の強いボールで狙ったが、コースが甘くブロックされた。フル出場で攻守に奮闘したが、力尽きた。
FW山田新はベンチ入りしたが、最後まで出番はなかった。
4シーズン連続での本戦進出は堅いと思われていた中、伏兵に足をすくわれたロジャーズ監督は「私たちにできることは、フットボールクラブとして今どこにいるのかを見つめ直し、どこへ向かいたいのかを決めることだけだ」。本戦出場で手にする約1800万ユーロ(約30億7800万円)を逃し、さらに各試合でのチケット販売やグッズ販売、さらにスポンサー収益なども失う。大きな損失を伴う敗北となった。