
<中日-DeNA>◇17日◇バンテリンドーム
DeNA藤浪晋太郎投手(31)がNPB復帰後初四球から暴投が重なってピンチを招くも土俵際で踏ん張った。
1点リードの3回先頭、中日ボスラーに際どい球を見極められて四球で出塁を許した。続く板山への4球目スプリットだった。大きく引っかけて左打席内で弾む暴投で無死二塁とされた。
それでも粘った。板山をスライダーで空振り三振に斬ると、駿太には投前の内野安打とされるも、1死一、三塁から宇佐見を三ゴロ併殺打。無失点でしのぐとグラブをたたいて豪快なガッツポーズを見せ、捕手の戸柱ともハグで喜びをあらわにした。
1回は150キロ超の直球で押して無失点で立ち上がるも、2点リードの2回にエンドランを絡められて内野ゴロの間に1点を失っていた。
NPBでは阪神時代の22年以来3年ぶり、DeNA加入後は初登板。スタメン9人全て左打者を並べ“対藤浪対策”を打ってきた中日打線に4回まで4安打1失点と粘投を続けている。
三浦大輔監督(51)は試合前「緊張もあると思いますけど、自分の力を出してくれればと思います」と期待を込めていた。イニングの制限はなく、球数100球前後が目安になる模様。前日には藤浪は「自分のやることは変わらないので、とにかく自分のやるべきことに集中してマウンドに上がれればいいなと思います」と話していた。
6日のイースタン・リーグ巨人戦(横須賀)では移籍後3度目の先発も、4回途中3安打5失点7四死球で降板。再び2軍での最終調整を経て1軍デビューをする予定だったが、10日巨人戦(横浜)に先発予定だったトレバー・バウアー投手(34)が先発を回避。空きが出た先発枠に藤浪が緊急昇格し、デビューすることになった。