
<巨人0-3阪神>◇16日◇東京ドーム
巨人が絶対に負けられない試合に敗れた。「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として開催された一戦で阪神に完敗。阪神とのゲーム差は再び12となり、勝率も5割に逆戻りした。
先発の井上温大投手(24)は3回5安打3失点でノックアウトされた。初回、1番近本に四球を与えると、中野の犠打で1死二塁。続く3番森下にカウント2-1から甘く入ったスライダーを左翼席上段まで運ばれる2ランを浴びた。
3回には1死一、三塁から大山に右中間への適時二塁打を許した。3回裏に打順が回ってきたところで、代打が送られて降板。この日を迎えるにあたって「絶対に勝たなければいけない試合」と意気込んでいたが、悔しい結果終わった。
打線は、阪神先発の村上の前に沈黙。左肘靱帯(じんたい)損傷で離脱していた巨人岡本和真内野手(29)は「4番三塁」で復帰したが、2打数無安打1四球だった。
阿部慎之助監督(46)は試合後「みんな重圧に負けちゃったかな」と振り返りつつも「(長嶋さんがこの日の試合を見ていたら)怒られてんじゃないですか」と話した。