【甲子園】尽誠学園 昨夏王者にあと１歩…エースで４番主将の広瀬賢汰が８回に逆転打浴びる

京都国際対尽誠学園　京都国際に肩を落とす尽誠学園・広瀬賢汰（撮影・石井愛子）

＜全国高校野球選手権：尽誠学園2ー3京都国際＞◇16日◇甲子園

エースで4番で主将の夏が終わった。尽誠学園・広瀬賢汰投手（3年）が8回に逆転打を浴び、力尽きた。

初回に今大会初の失点。だが1点を追う5回、自身の2点適時打で逆転。昨夏の甲子園王者をじわじわと追い詰めた。

だが8回、2死二、三塁の大ピンチ。超満員の一塁側アルプスから「広瀬コール」が起こる中、相手3番の小川礼斗内野手（2年）に一、二塁間を破られた。2人がかえり、終盤で2－3と逆転された。金星まで残り2イニングで、王者の底力に屈した。

新チーム発足時から重責を一手に担ってきた広瀬は「負けたときは全責任は自分だと思ってやってきた。負けたときはすごく悔しかったんですけど、その責任を与えてもらっていたからこそ成長できたので」と振り返った。高校で果たせなかった日本一への夢を持って、大学へ。「大学で日本一を目指します。チームを勝たせることができる投手が目標です」と最後までしっかりと顔を上げ、これからに目を向けた。