
<広島1-2ヤクルト>◇15日◇マツダスタジアム
ヤクルトが接戦を制した。
先発の高梨裕稔投手(34)が6回5安打1失点(自責0)の好投。失点は味方の失策が絡んだ4回だけ。力強い直球を軸にカーブも有効的に緩急を使った。6回2死三塁は4番末包を遊ゴロに抑え、グラブをたたいた。5月9日巨人戦以来、3カ月ぶりの2勝目を手にした。
高津監督は「良かったね。エラーがあった4回も1点でしのいだのが非常に大きかった。球に力もあったし、非常にいい状態をキープしてくれている」と右腕をたたえた。
打線は上位打線が機能した。4回は1番の先頭太田賢吾外野手(28)が右翼への二塁打で出塁し、1死三塁と攻めた。この日、最初のチャンスに3番内山壮真捕手(23)が先制の中前打を放った。同点の7回は先頭の村上宗隆内野手(25)が左翼に6号ソロを放った。主砲の1発が試合を決めた。
高津監督は「頼もしいです。(左翼方向は)イメージしてなかったけど、完璧な当たりかな。逆方向だけど、打った瞬間だったし、いいバッティングでしたね。(離脱で)いなかった分、大暴れをしてほしい」とさらなる期待を込めた。
6ゲーム差で追う5位広島との3連戦だった。マツダスタジアムは試合前時点で23年から4勝24敗3分けと苦しんでいたが、カード頭を取った。残り42試合でCS出場圏内の3位DeNAとは8ゲーム差。高津監督は「まだまだ何が起こるか分からないのが勝負の世界だと思う。前を向き、選手を信じて、みんなを信じて絶対に諦めてはいけない」と戦い続ける。