【甲子園】異例の臨時「甲子園練習」無人客席に津田学園の声響く 広陵辞退受け特別措置

甲子園練習でノックを打つ津田学園・佐川監督（撮影・藤尾明華）

＜全国高校野球選手権：津田学園（不戦勝）広陵＞◇14日◇2回戦◇甲子園

不戦勝の津田学園（三重）が特別措置として「甲子園練習」を行った。

7日の1回戦を勝った津田学園はこの日の第4試合で広陵（広島）と2回戦を予定していた。広陵が過去の暴行事案によって出場辞退。次の3回戦（17日）まで試合間隔が空くため、日本高野連が各所と調整し、津田学園の意向も聞いた上で、試合と同じ時間帯に1時間の練習機会を設けた。

横浜（神奈川）と綾羽（滋賀）の熱戦が終わり、無観客になった甲子園に津田学園ナインの元気な声が響いた。入念なシートノックのあと、対戦形式で打撃を行った。

過去には05年夏、高知大会で優勝した明徳義塾が抽選会後の不祥事発覚で開幕直前に辞退。同準優勝の高知が代替出場した。開会式リハーサルには参加できず、大会初日の第3試合試合終了後、ナイター照明をつけて今回のような練習を実施した。

また21年には、新型コロナの感染拡大で宮崎商が大会中に辞退。不戦勝となった智弁和歌山に今回同様の措置がとられ、30分間練習を行った。