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【阪神】石井大智、プロ野球記録39試合連続無失点を達成「実感湧いた」藤川監督のセ記録更新


広島対阪神 セリーグ新記録となる39試合連続無失点を達成した石井(左)は藤川監督と握手を交わす(撮影・岩下翔太)

<広島0-2阪神>◇13日◇マツダスタジアム

マジで球児さんを超えちゃった! 阪神石井大智投手(28)が2点リードの9回1イニングを無失点で締め、西武平良に並ぶプロ野球記録の39試合連続無失点を達成した。藤川球児監督(45)も現役時代に積み上げたセ・リーグ記録の38試合連続無失点を更新。チームは今季24度目の完封勝ちを飾り、2位巨人が敗れたため、優勝マジックを2つ減らして26とした。

   ◇   ◇   ◇

最後の151キロ直球がミットに収まると、石井は固く右拳を握った。プロ野球タイ記録の39試合連続無失点。藤川監督と並んでいたセ・リーグ記録も更新した。試合後は指揮官と記念撮影。照れくさそうに笑みを浮かべながらも、ふつふつと感情がわき上がった。

「監督と写真を撮らせていただいているときにすごく実感が湧きました。素直に喜びたいです」

2点リードの9回。1番中村奨から始まる打順で、まずは簡単に2者連続三振を奪った。2死から小園に中前打を許すも、続く4番末包を3球三振。貫禄の今季6セーブ目だ。藤川監督からも「本当におめでとう。この先まだ試合があるからまた頼むな」と言葉をかけられた。

6月には頭部打球直撃による戦線離脱を経験したが、復帰後も無失点を継続。登板を重ねる中、改めて感じることがある。「やっぱり真っすぐって大事だなと。去年と今年、ここまで経験してすごく分かった」。

キャリアを積み、自身の中で身についたのが勝負勘だ。打者の反応などを見ながら、持ち球の中でも最善の球種を選べるケースが増えた。だがリスクを管理する一方、以前ほどの思い切った投球ではないことも実感していた。

「やっぱり1点差とか点差なしで、リスクは負えない気持ちもある。今までみたいに何も考えず、自信を持って投げられなくなっている時もある」

その上で痛感しているのが、軸となる直球の大切さだった。「やっぱり真っすぐでどんどんと。今の自分のできる範囲で」。空振りやファウルを取れれば、変化球にもつながる。この日も全13球中10球で直球を選び、広島打線を押し込んだ。とはいえ、憧れてきた藤川監督の「火の玉ストレート」に近づいている実感は「全くない」。さらなるハイレベルを見据え、まだまだ進化を続けていく。

チーム今季24度目の完封勝ちを締めくくり、優勝マジックは26まで減った。大記録を達成し、着々と頂点へ近づいている。それでも満足顔は見せない。「変化球を投げきるところで甘いところがあった。次に向けて修正したい」。どこまでもストイックに、次戦に備える。【波部俊之介】

◆石井大智(いしい・だいち)1997年(平9)7月29日生まれ、秋田市出身。秋田高専-四国IL・高知を経て、20年ドラフト8位で阪神入団。21年3月26日ヤクルト戦で初登板。23年5月11日ヤクルト戦で初勝利。同年は44試合の登板でチーム2位の19ホールドを挙げ、日本一に貢献。今季推定年俸8200万円。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。

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