＜日本ハム－ロッテ＞◇13日◇エスコンフィールド
高卒4年目の大砲候補、日本ハム有薗直輝内野手（22）が待望の瞬間を迎えた。
今季2度目の昇格を果たしたイースタン・リーグ“打撃3冠”の有望株は「7番一塁」でスタメン出場。2回1死二塁。新庄監督がベンチ最前列で“スタンバイ”する中で初球のスライダーを捉えた。左中間を破る先制適時二塁打。足かけ4年、通算23打席目でのプロ初安打初打点だ。
記念球は、この4年間ずっと有薗が打席に立つたびに準備していた指揮官が“回収”してくれた。「ファームから積極的に打ちにいくことを意識してきて、1軍の舞台でも続けることができました」。ついに期待に応えることができた。
2軍では打率、本塁打、出塁率でトップの数字を残すが、1年目からデビューした1軍では苦しんでいた。今季も5月に昇格し、3試合連続スタメンも無安打で降格。「絶対後半戦にもう1回上がってくるって気持ちでやってきました」。
タイミングの取り方を見直し、9日巨人戦（鎌ケ谷）で2打席連続本塁打。新庄監督から「バッティング、調子いいね」とインスタグラムのDMも来て再昇格をつかんだ。「しっかりチャンスで1本打てるように」と意気込んでいた通りに結果を残し、連敗中のチームに新風を吹かせた。【木下大輔】
