
<明治安田J1:東京0-1鹿島>◇10日◇第25節◇味スタ
FC東京は本拠地で鹿島アントラーズに敗れ、公式戦の連勝が3でストップした。試合を通して主導権を握ったが、相手の一発に沈んだ。
右サイドバックで激しい上下動を繰り返し、存在感を発揮した日本代表DF長友佑都(38)は「内容的には良いサッカーできている。でも最終的に(相手に点を)決められるところの緩さ、(自分たちが点を)決めきれないところは突き詰めないと上には行けない」と首位に立つ鹿島との差を痛感していた。
それでも今季就任した松橋力蔵監督のもと、少しずつ積み上げてきたものを確かに感じている。「やっているサッカーに対して手応えを感じています。もちろん結果は大事なので突き詰めないといけないですけど、自分たちが目指すサッカーはこの状態で続けて組み重ねていきたい」と前を向いた。
自身は積極的な攻撃参加で何本もクロスを供給。前半には決定機をつくり出すなど、力強さが目立った。「僕もコンディションいいので、自分は(来年)ワールドカップもありますし、ここでタイトルをとることもある。全盛期の状態に、インテル時代の自分に戻ってきているし、それをしっかりピッチの上で証明できるように頑張ります」と宣言した。
この日亡くなった元日本代表の釜本邦茂さんについても「日本代表の道を作ってくださった方」と言及し、「僕らはその道をたどって、また世界で羽ばたいた選手もいますし、僕自身もそうだし、本当に偉大な選手であり、人だったので感謝を持ってこれから日本代表として世界で活躍して結果を残せるように頑張っていきたい。ご冥福お祈りいたします」と追悼した。