
バルセロナのスペイン代表DFイニゴ・マルティネス(34)のサウジアラビア移籍が間もなく決定するとスペイン紙マルカ電子版が7日に報じた。
イニゴ・マルティネスは今年3月に来年6月30日まで契約延長したばかりだが、同紙によると、クリスティアーノ・ロナウドが所属するアル・ナスルで来季プレーするため、ここ数日間に渡って移籍交渉を行ってきたとのことだ。
クラブの話し合いは順調に進んでおり、間もなく合意する見込みだ。すでに7日の練習に参加せず、チームメートに別れのあいさつをしたという。
バルセロナはアル・ナスルに対して移籍金を要求しないとのことだが、これは契約延長時に盛り込まれていた内容であるという。もし他のクラブがイニゴ・マルティネスに興味を示し、選手本人が移籍を希望した場合、フリーで退団させることで合意していたとのことだ。
また、イニゴ・マルティネスの移籍はスペインリーグの選手登録に大きな問題を抱えているサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)という点において、すぐに全額を使えるわけではないものの、給与の1400万ユーロ(約23億8000万円)を削減できるため、クラブにとって朗報になると同紙は伝えている。
この移籍が成立した場合、センターバックはクバルシ、アラウホ、エリック・ガルシア、クリステンセンの4人になる。さらにクンデとジェラール・マルティンも同ポジションでプレーできるため、戦力が十分に整っていると言えるだろう。(高橋智行通信員)