
【パース(オーストラリア)3日=佐藤成】日本代表が26年ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選オーストラリア代表戦(5日)に向けて27人全員で調整した。
クラブで2部降格の憂き目に遭ったMF中村敬斗(24=スタッド・ランス)は代表戦に向けて気持ちを切り替えた。今季32試合11得点を記録したが、クラブは2部3位のメッスとの入れ替え戦に敗れて来季の2部降格が決定。「本当に残念ですし、チームが今シーズン、ほとんどの試合に出て、ほとんどの試合でスタメン出たんで責任感じてますし、残留できなかったこと、ほんとに申し訳ないですね。ファン、サポーター、チームに対して」と思いを語った。
W杯まで1年のタイミングでステップアップもうわさされる。「将来のことはわかんないんで、行った先だったり、いるチームで頑張れればいいかなと思います」と言うにとどめた。
今回の代表メンバーは、欧州で出場時間の長かった選手や負傷を抱えている選手は選外となったが、自身は招集された。「最終予選に関しては、スタメン2試合でしか出てないですし、出ない試合もあったし、途中出場もあったので、そういった意味で呼んでもらえたのかなと思います」と分析。若手が多く選出されたチームでけん引役にも期待がかかるが「試合にまず出て、しっかり自分をまずアピールしたい」と自身のプレーに集中する。
代表では左サイドにMF三笘薫(28=ブライトン)が絶対的なレギュラーとして君臨。自身はその牙城を崩せずにここまで来た。「今回は三笘選手がいなくて、僕自身どこで出るかわかんないですけど、出たポジションで、呼ばれた人、呼ばれない人の状況は気にせずにいる選手で、出た選手で頑張ればいいかなと思います」と目の前の一戦で全てを出し切る覚悟だ。