
日本ハムは今季3度目のサヨナラ負けも、先発ローテーションを組み替え有原、モイネロを当ててきたソフトバンクを相手に1勝1敗。首位を守り、新庄剛志監督(53)は「下を向くことはない」と前向きだ。30日からは本拠地エスコンフィールドに戻り、交流戦前最後のカードとなるロッテ3連戦に臨む。
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敗れても、新庄監督は昨季王者と競り合っての1勝1敗に、大きな価値を感じていた。9回2死二塁で、6番手柳川が周東にサヨナラ二塁打を浴びた。「しょうがない。あの場面で打てる周東くんがよかったと思います」。敵の勝負強さに脱帽した。
昨季最多勝の有原、昨季最優秀防御率のモイネロと真っ向勝負。27日の初戦は終盤の“連チャン”セーフティースクイズで攻略。この日もモイネロから先制点を奪った。指揮官は「勝ったり負けたりだから。でも、いいピッチャーが来ても、いい戦いをしてる。下を向くことはないです」と捉えた。
昨季は交流戦前時点で首位ソフトバンクに4・5ゲーム差をつけられ、交流戦が終わるとその差は9まで開いた。「交流戦は分からないから、交流戦までに独走したい」。2位西武とは0・5差に詰まったが、ソフトバンクには3ゲーム差をつけて首位にいる。「圧倒的にやられてないし。エース級のピッチャーからは、なんか知らんけど、いい戦いをしてね」。貯金は6。本拠地でのロッテ3連戦で、さらに白星を上積みし、勢いよく交流戦に入っていく。【永野高輔】