
東京6大学野球春季リーグ第6週で単独首位を走る明大と2位の早大が、17日から神宮球場で直接対決に臨む。明大が勝ち点を取れば4季ぶりの優勝へ大きく前進する一方、早大が勝ち点を落とせば3季連続優勝の望みがついえてしまう。
明大は「打倒早稲田」へ抜かりはない。昨季リーグ戦では秋の優勝決定戦を含め7試合戦い、1勝1分け5敗という屈辱を味わった。優勝決定戦で先発に上がった毛利海大投手(4年=福岡大大濠)は「野球人生の中で一番緊張した試合でした。先発を任されたのに抑えることができず、(早大エースの)伊藤樹に投げ負けたのがすごく悔しくて。伊藤に投げ勝ちたい」と闘志を燃やす。
ここまで6勝1敗で勝ち点3。今季から指揮を執る戸塚俊美監督の下で、圧倒的な成績でリーグ終盤戦に入る。明大が勝ち点を4に伸ばせば、4季ぶりの優勝に大きく近づく。第6週のもう1つのカード慶大-法大戦で、3位慶大が勝ち点を落とせば、明大の勝ち点4を上回るチームはなくなり優勝が決まる。主将の木本圭一内野手(4年=桐蔭学園)は「何も考えていないです。(早大には)とりあえず去年負けているので、自分たちは1つも負けるつもりはないです」ときっぱりと言った。
一方の早大も負けていない。注目は「明大キラー」の早大の尾瀬雄大外野手(4年=帝京)だ。対明大戦では43打数18安打3打点、打率は4割1分8厘。「いいピッチャーがそろっていますが、自分のバッティングをすれば大丈夫。明大には4割近く打っていますし」と自信をのぞかせた。
3連覇を目指すチームを支えるリードオフマン。今リーグは打率3割3分3厘で「凡打の内容を見ても状態は悪くない」とし、明大戦へ「ここから逆転優勝するためには明治、慶応戦と4連勝しなくてはいけないと思っています。1つも負けられないトーナメント戦を戦うのは楽しいですから」と心地いい緊張感を胸に挑む。