
<東京6大学野球:法大12-2東大>◇第5週第2日◇11日◇神宮
法大の境亮陽外野手(1年=大阪桐蔭)が、今季初の勝ち点奪取に貢献した。3打数1安打2打点を挙げ、打率4割6分4厘とした。2点リードの2回1死満塁では体勢を崩されながらも何とかファウルで食らいつき、14球粘った末に四球を選び追加点をもたらした。「集中力を切らさずにいけた」と粘り勝ちだ。
7回1死三塁では右前に適時打とし、チャンスの場面で役割を全う。「東大のピッチャーに崩れてしまう打席が多かったですが、最後の打席で1本が出て良かった」と安堵(あんど)した。ルーキーながら首位打者を狙える位置に付け「(タイトルを)取れれば一番いい形ですけど、それに固執しすぎずに自分の仕事を精いっぱいしたい」とした。
母の日にあたるこの日は、東京6大学野球連盟が、母への感謝とがん検診啓発活動の支援を目的としたイベント「BIG6 HAPPY MOTHER’S DAY」を開催。スコアボードの表示もピンク色の特別仕様となり、選手たちもピンク色のオリジナルリストバンドをつけて臨んだ。グラウンドで光る活躍を見せた境だが、陰で支える母のサポートがあってこそと忘れない。「ここまで支えくれたお礼と、自分の身体能力もお母さんのおかげなので。そんなことを、感謝の言葉を伝えたい」と話していた。