
<西武2-6オリックス>◇25日◇ベルーナドーム
オリックス若月健矢捕手(29)がチームの引き分けを挟んだ連敗を「3」でストップさせた。
今季4度目の延長戦となって迎えた2-2の10回。先頭で打席に立つと西武佐藤隼の初球147キロをガツン。打球は左翼席ギリギリに飛び込んだ。右手を突き上げた若月は「悔いがないスイングをしようと思いました」とベンチで大喜びのナインとハイタッチを交わした。その後も西川の3点適時二塁打も飛び出して突き放した。
土壇場で追いついた。2点を追う9回には先頭杉本が右中間フェンス直撃の二塁打で出塁すると、続く西川が右翼線に落とす適時二塁打で1点差。続く頓宮の打席でマウンドの西武平良が暴投。捕手の悪送球も重なって同点に追いついた。西武今井に苦しみ敗色ムードの試合が一変。打線が息を吹き返した。
若月は開幕戦の3月28日楽天戦、今月18日の日本ハム戦でサヨナラ打を放つなど勝負強さが光る。ここぞの場面で頼れる男は「いいところで打てるっていうのは気分はいいです。チーム全体で粘り強さを見せられたというのは大きな1勝」とうなずいた。岸田監督も「いいゲームだったと思います」。2位日本ハムが敗れてゲーム差は2・5に広がった。