
<楽天4-1ロッテ>◇20日◇楽天モバイルパーク
2年目の若ワシコンビがチームを2連勝に導いた。楽天先発の古謝樹投手(23)は初回から走者を許すも直球主体の力強い投球で要所を締めた。援護となる先制点をもたらしたのは同学年の中島大輔外野手(23)だった。2回2死一、三塁、カウント2-1からロッテ西野の高め直球を捉えて右翼席へ運んだ。
6回5安打1失点で2勝目を挙げた古謝は「先制点をもらえることは、投手としてとてもうれしいこと。気持ちが楽になりました」と、ダイヤモンドを1周してベンチに戻った中島のヘルメットを「ありがとう」と触れた。先発左腕はその後も「すれ違うごとに、ありがとうって声をかけてました」と感謝の気持ちが止まらなかったという。
同期入団の2人が、初めてそろってお立ち台に上がり、大歓声を浴びた。「ずっと1年目の時から、ファームで1軍の試合を見ながら『2人でお立ち台に立てたらいいね』って言ってた時期もあったので。まだまだ通過点ですけど達成できてすごくうれしい」と古謝が言えば、中島も「めちゃくちゃうれしい。去年、古謝がお立ち台に立った日、自分が迷惑かけた日があって、今日は助け合いができて良かった」と互いに喜びをかみしめた。これからもともに高め合って、同じ景色を繰り返し眺めていく。【高橋香奈】