
20日ロッテ戦(楽天モバイルパーク)に先発予定の楽天古謝樹投手(23)が、同学年の球界を代表する左腕から学んだ投球術で今季2勝目を狙う。19日、本拠地で前日練習。気温24度の中、大粒の汗を流した2年目左腕は「テンポの良い投球で、チームにいい流れを呼び込みたい」と意気込んだ。
プロ初完封で今季初勝利を挙げた6日ロッテ戦(ZOZOマリン)の好投から一転、前回登板の13日オリックス戦(楽天モバイルパーク)では5回8安打5失点で無念の降板となった。小雨が降る中「出力が出なかった。打たせて取るとか、テンポを速めるとか、自分の中で焦ってしまった」と、投球のコントロールができなかったことを悔やんだ。一方、同じ条件でも、宮城は8回5安打1失点と好投した。「低めのボール球を振らせたりとか、どこかでカウントを有利にしているから球速の速くない球でも差し込めたり、球数を少なくしていける。すぐ、まねすることはできないですけど、そうゆう意識はまねしていきたい」と古謝。この1週間は前回登板を払拭すべく、調整した。「自分を見つめなおす時間が増えたというか、去年の自分の良い状態の時と悪い時の状態の映像を見て、自分なりにですけど分析したり、足りない部分のトレーニングを多めにしたり、いい時間になりました」と充実感を漂わせた。
もう、本拠地のマウンドで前回のような姿は見せない。ロッテ打線に対し「長打だけは気をつけて投げていきたい」。再びロッテ打線を封じてみせる。【高橋香奈】