
<明治安田J1:神戸1-0町田>◇20日◇第11節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸がFC町田ゼルビアを下して、今季初の3連勝を飾った。
お互いが球際で激しい攻防を繰り広げる展開で始まったゲームは、どちらも体を張ってゴールを守る場面が続くものとなった。
前半9分には神戸が最初の決定機。MF広瀬陸斗(29)の左クロスにMF佐々木大樹(25)が合わせ、町田GK谷晃生(24)がはじいたところをFW大迫勇也(34)が右足ボレーで狙った。しかし強烈なシュートは谷が気合の顔面セーブ。先制点を許さなかった。
その後も両軍譲らず0-0が続くと、同アディショナルタイムに町田FW藤尾翔太(23)が合わせたボレーも、神戸DF本多勇喜(34)がゴールライン上でクリア。体を張ってかき出した。
後半は町田FW相馬勇紀(28)が角度のない位置から右ポストに当てる強烈なシュートでスタート。同6分にも藤尾が右から惜しいシュートを打った。
その中でホームの神戸が意外な形で先制した。同17分、GK前川黛也(30)のキックからつないだボールを右サイドに送り、佐々木が落としたボールをMF井手口陽介(28)がワンタッチクロス。これをクリアしようとした町田DF岡村大八(28)の触れたボールが、ニアサイドを抜けてゴールに吸い込まれた。
神戸は昨季MVPのFW武藤嘉紀(32)が同32分に途中交代で3試合ぶりに復帰。同36分には裏抜けから左足でネットを揺らしたゴールはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでオフサイド判定となったが、同38分のカウンターの場面でも鋭い動きで観衆を沸かせた。
1点を追う町田はFWナ・サンホ(28)、FWミッチェル・デューク(34)らを前線に投入して打開を図るも、多くのチャンスを作ることはできず。終了間際に途中出場のFW桑山侃士(22)が放ったシュートも前川に止められて万事休す。オウンゴールでの1点を守った神戸がそのまま逃げ切って勝ち点3を積み上げた。