
<ウエスタン・リーグ:阪神4-1広島>◇19日◇SGL
2軍戦の試合後、阪神平田勝男2軍監督(65)が規約に関する提言を投げかけた。それは2軍戦における育成選手の出場枠増加だ。
現状は2軍公式戦で1試合に出場できる選手は1球団5人以内と定められている。野球協約にも「育成選手が、野球協約第170条(ジュニア・ペナント・レース)の公式試合に出場することができるのは、1球団1試合5名以内に限られるものとする」と明記されている。
そこで平田監督が疑問を投げかけた。「育成枠なんてね、これ、お前ら5人しか出れないなんてね、ウエスタン・リーグこんなもんね、撤廃しなきゃダメ。今度監督会議でも言うけど、育成は5人なんて、育成ドラフトでこんだけしてんのに。ルールができたときは育成がまだ少なくてってとき。こんだけ育成ドラフトしてるのに。2軍3軍4軍まである時代でまだこんなことやってたのかって怒ったんだよ。こんだけ時代遅れなことを」と語気を強めた。
球団間でも育成選手の所属人数にばらつきがあるものの、4月19日時点での阪神の育成選手は13人。ソフトバンクでは53人で、4軍制を敷いている。
この日の阪神の試合では育成選手はアルナエス、コンスエグラ、嶋村の3人がスタメン。投手では3番手で松原、4番手でベタンセスが登板して出場枠を使い切った形になった。
「福島も出れない。川崎にしても出してやりたいのに出れない。こんなバカなルール早く撤廃しなきゃ。どういうアレで5人やねん。みんな育成選手たちが一生懸命やって、試合出るね、チャンスが5人しか出れませんとね。まだこんなことやってたのかみたいなね」
活発な支配下争いを促したい気持ちがルール改善の提案という形になった。