
<東京6大学野球:立大2-1法大>◇第2週第1日◇19日◇神宮
立大が野村陸翔外野手(4年=立教池袋)のサヨナラの適時三塁内野安打で粘る法大を振り切り、先勝した。
1-1で迎えた9回2死満塁。代打を告げられた野村は「オマエならできる!」というチームメートの声に後押しされ、打席に立った。ボールカウント1-1から外角高めの真っすぐを振り切ると、打球は三塁へ。「あっ、ヤベェ!」。無我夢中で走り、一塁にヘッドスライディング。セーフの判定に、大きくジャンプした。
セーフを確信していた。法大側の要求でビデオ検証も、判定は変わらず。「一塁ベースをタッチした感触があったので。楽しみに判定を待っていました。うれしい!」。チームメートと笑顔で抱き合った。
「立大愛」なら誰にも負けない。宝仙学園小で野球を始め、神宮球場で6大学野球を観戦して人生が変わった。「立大のユニホームがかっこいいと思った」。付属中学に入学。立大進学後はレギュラーを目指し、投手から外野手に転向した。「手のひらの皮がズル剥けになりながらやっていて苦しかった」。練習が終わってからも、寮の部屋でスイングを研究。4年生になって、ようやく代打のチャンスをつかみ結果を残した。
憧れの立大のユニホームで勝利に貢献した。「立大愛はあるので」。ヘッドスライディングで泥だらけになったユニホームで、笑顔を見せた。