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【西武】今井達也「頭になかった」内野ゴロもノーノー執着なし「こだわっていたら9回も投げた」


西武は西武ドームでの試合において、ソフトバンクを相手に「ノーヒットワンラン」を果たし、今季最多の3連勝を飾った。先発の今井達也投手は、6回までソフトバンク打線をノーヒットに抑えたが、7回に四球で出塁されたランナーの進塁を許し、内野ゴロで無安打ながら1点を失った。それでも、8回無安打1失点で今季本拠地初勝利に大きく貢献し、チームの勝率5割に導いた。今井は速球と変化球を駆使し、効果的なピッチングを見せた。また、9回には平良がリレーで引き継ぎ、無安打で試合を終えた。この試合での「無安打有得点」は、プロ野球史上5度目となり、西武はこの試合でエラー0での達成という初めての快挙を成し遂げた。

西武対ソフトバンク 西武先発の今井(撮影・滝沢徹郎)

<西武2-1ソフトバンク>◇18日◇ベルーナドーム

西武が「ノーヒットワンラン」継投で、今季最多3連勝を挙げた。今井達也投手(26)が6回までソフトバンク打線をほぼ完璧に抑え、迎えた7回。四球、盗塁などで1死三塁とされ、山川の三ゴロで無安打ながら1失点。快挙を逃した。それでも8回無安打1失点で、今季本拠地初勝利に大きく貢献。自身2勝目で、開幕から出遅れていたチームを勝率5割に導いた。

   ◇   ◇   ◇

ソフトバンク山川の打球が大きく弾んだ瞬間、ベルーナドームの西武ファンから「あ~」という声が漏れた。バックホームは間に合わず、外崎は一塁に送球。今井は無安打ながら1点を失ってしまった。「(内野ゴロは)一番、頭になかった。スライダーで四球になるか、三振になるか。とにかく1発出て逆転にならないこと。それ以外ならしょうがない。割り切って」。意外にサバサバした表情で振り返った。

とにかくテンポが良かった。1回先頭打者に四球を与えてから18人連続で打ち取った。最速155キロの速球を軸に、ツーシームとスライダーを織り交ぜて凡打を築かせた。「真っすぐも良かったですし、今年では一番感覚良く投げられた。スライダーの制球も試合中に修正できた」。

できれば「ノーノー」を達成したかったところだろう。ただ、記録よりも目の前の勝利の方を大事にしていた。「ノーヒットにはそんなに執着していなかった。こだわっていたら、たぶん9回も投げていたでしょうし。カード頭で勝ててなかったんで、チームが勝つことだけ考えて投げた」。お役御免の8回、代打嶺井から見逃し三振を奪い、ガッツポーズしながら思い切りほえた。

現役時代、先発投手としての快挙未遂を3回経験している西口監督は「真っすぐでも空振り取れてたし、変化球でも取れてたし、ボールの高さも良かった。5回終わった段階で今日はやるんじゃないかと思った」という。9回、平良への継投についても「(今井)本人も納得した顔をしていた。出し切ったのはマウンド上の今井を見ていただければ分かったと思います」と話し、こちらも勝利のために迷いはなかったようだ。

「あまり自分の勝ちに執着はない。とにかくチームが勝たないと」と今井。勝利のために1つ1つ大切に投げていけば、快挙は向こうの方からやってくる。そう思わせる、今井の117球だった。【沢田啓太郎】

▼西武が今井、平良のリレーでソフトバンクを無安打に抑えるも、7回に山川の内野ゴロで1失点。ノーヒットに抑えて得点された試合は64年5月13日近鉄が南海戦で牧野、山本重のリレーで記録して以来、61年ぶり5度目となり、継投では3度目。39年5月6日南海はプロ野球で唯一無安打に抑えて敗れている。この日は四球で出塁した走者が二盗後に内野ゴロ2個で失点。過去4度はすべて失点したイニングに失策があったが、西武は失策0。無失策で「無安打有得点試合」は初めてだった。

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