
<広島0-2中日>◇16日◇マツダスタジアム
待望の白星だ。中日柳裕也投手(30)が3戦目で今季初勝利をマークした。「落ち着いて投げられたと思う。石伊が本当にいいリードをしてくれました」。6回2死一、三塁のピンチをしのぎ、7回4安打5三振無失点。会心の投球で勝利に導いた。
前回9日も広島大瀬良と投げ合い、この日も6回まで0-0で進む緊迫の投手戦になった。井上監督も「冷静な形を装ってたかもしれないけど、見てる方がバクバク…。大瀬良より先に降りたくないって気持ちがすごく見えた。そこが勝因かなと。(柳)裕也は二重丸です」と絶賛した。
柳は前日15日に、指揮官から「生きるか死ぬかって気持ちの入った投球を」とハッパをかけられていた。それを受け「生きるか死ぬか、で、生きて帰ってこられてよかったです」と声をはずませた。チームの借金を2に減らし、5位に浮上した。【林英樹】