
<巨人-DeNA>◇16日◇東京ドーム
DeNAトレバー・バウアー投手にとって初づくしの東京ドームは、ほろ苦い思い出となった。初めての球場、戸柱との初バッテリー。チームの今季巨人戦初勝利のために先発したが、初回から先手を許す展開となった。
先頭にいきなり与四球。なおも無死一、三塁で3番吉川に先制の右前適時打。続く岡本の遊ゴロ間に追加点を与えて、プレイボールからわずか14分の間に2点の先制を許した。安打を浴びながらも、最少失点に抑える熟練の投球が持ち味だが、この日は粘りきれず。
0-2の3回1死から4番岡本に高め真ん中に入った129キロスライダーをバックスクリーン横中段席へ。さらに0-3の5回2死二塁、またも岡本に、155キロ直球を捉えられた。青く染まったDeNAファンが詰めかける左翼席スタンド中段へ吸い込まれた。
来日初黒星を喫した巨人を相手にリベンジを誓って臨んだが、1試合2発を浴びるなど5回7安打5失点で、今季最短KO。「ストライク先行のカウントが少なく、変化球の精度が悪かった。岡本選手は非常に良い打者、次は強いスイングをさせないように修正したい」と冷静に受け止めた。【佐瀬百合子】