
<ソフトバンク1-2楽天>◇15日◇みずほペイペイドーム
楽天浅村栄斗内野手(34)がチームを救った。
同点の延長10回2死一、二塁、フルカウントからヘルナンデスの直球を中前にはじき返した。二塁走者の代走武藤がヘッドスライディングで勝ち越しの生還。直前にあった小深田の犠打失敗も帳消しにした。決勝打で連敗を6で止め「藤井も立ち上がりとか相当緊張していたと思うし、不安の中、投げていたと思うので、勝ちつけられなかったですけど、投手のおかげかなと思う」と力投した先発藤井をたたえた。
今季初めて3番でスタメン出場した。0-0の6回1死では、モイネロから左翼ホームランテラス席に突き刺す先制2号ソロ。「きっちりミスショットすることなくしっかりと捉えられたので久しぶりにいい感じで打球が上がってくれた」。この1発で通算300本塁打に王手をかけた。
初回には左前打を放っており、この日は4打数3安打2打点と今季初の猛打賞で打線をけん引した。オリックス時代のイチローに並ぶ通算120度目の猛打賞で、平成生まれ初の通算2000安打に残り20本とした。好調の要因を問われても「あまり気にしてないです。大体いつも2000本安打の話をするので、あまり自分の中で気にしないようにやっています」。自分の仕事を全うすることだけに集中する。【山田愛斗】