
北海道コンサドーレ札幌は12日のアウェー水戸ホーリーホック戦(Ksスタ)で今季2度目の2連勝を狙う。11日は札幌・宮の沢で前日練習を行った。前節5日ホーム徳島ヴォルティス戦は今季初の完封勝ち。岩政大樹監督(43)は「選手も迷いなくやれている」と手応えを口にする。
徳島戦では指揮官の“プレー”に注目が集まった。両軍入り乱れる一触即発の場面で相手選手と額を突き合わせて対峙(たいじ)したり、後半追加タイムでの決勝ゴールで選手の歓喜の輪にダッシュで交ざる姿など、感情を全面に出して戦う姿は好反響を呼んだ。JリーグやDAZNが特集を組むほどだった。「僕の知り合いたちも結構連絡をくれた。良い受け取り方をしてくれる方が多かった」と感じている。
ファンの心をつかんでも「熱くなるのは僕の習性ですが、基本的には目立ちたくない」と苦笑い。両親ともに教師の家庭で、食卓で教育論を聞きながら育ったため「教師って自分が主役になろうなんて思ってないでしょ」。常に教育者であろうとする。水戸戦では選手たちが勝利をつかむために躍動することだけを願い、主役として送り出す。【保坂果那】