
借りを返す時が来た。西武は今日11日から、敵地エスコンフィールドで日本ハムとの3連戦に挑む。本拠地での開幕カードは3タテを食らい、スタートダッシュに出遅れた。現在3勝6敗と苦戦が続く中で、西口文也監督(52)は「開幕でやられたんで、1つでも勝ちたい。気持ちはその(全部勝つ)つもりです」とリベンジに燃える。
打線の奮起が鍵を握る。ここまで9試合を終えてチーム得点26、本塁打3本、打率2割3分2厘と、いずれもリーグ5位。その中で明るい材料となっているのが、チーム最年長の41歳ベテラン中村剛也だ。
代打で登場した8日のロッテ戦(ベルーナドーム)では22年連続本塁打となる今季1号を放つと、今季2度目のスタメン出場となった翌9日のロッテ戦(大宮公園)では初回に決勝打となった先制適時打を含む2安打をマーク。2試合連続打点と状態を上げており、指揮官も「本当にチャンスで勝負強いバッティングをしてくれるので、ありがたい」と信頼を寄せる右の大砲だ。23年9月9日以来のエスコンフィールドでの一発にも期待が高まる。【平山連】