
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):パリSG3-1アストンビラ>◇9日(日本時間10日)◇準々決勝第1戦◇パリ
パリ・サンジェルマンの19歳新星、フランス代表FWデジレ・ドゥエがホームのアストンビラ(イングランド)戦でスーパーゴールを決めた。
前半35分にカウンターから素早くボールをつながれ、ロジャースのゴールでアストンビラに先制点を許した。その4分後、ショートCKから素早くボールをつなぎ、左サイドでボールを持ったデュエは得意のドリブルでカットイン。エリア外から右足を振り抜くと、ボールは鋭く曲がり落ち、対角のゴール右側のネットを揺らした。
今大会3点目。アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが1歩も動けない鮮やかなものだった。フランス人の10代選手が準々決勝の舞台で得点したのは、エムバペ、デンベレに続く3人目という。この同点ゴールがチームに勢いをもたらした。
後半立ち上がりの4分、カウンターからジョージア代表FWクワラツヘリアが勝ち越し点を決めた。左サイドからドリブルで持ち込み、右足裏を使った切り返しで左前方へ抜け出すと、角度のない位置から左足でニアサイドを射抜いた。
注目のドゥエは昨夏にレンヌから移籍金5000万ユーロ(約80億円)で加入。契約期間は2029年6月まで締結しており、今後のフランス代表を背負う逸材と期待されている。ネイマールを彷彿させる巧みなドリブルを披露し、相手ゴールに迫る姿はスターのオーラをまとうものだった。後半26分にベンチに下がる際にはホームサポーターからねぎらいの大声援を浴びた。
試合は後半追加タイムの47分、スルーパスから左サイドを抜けたDFヌーノ・メンデスが巧みな切り返しから右足でゴール。第1戦を3-1と先勝し、アウェーの第2戦(15日=日本時間16日)へ優位な状況となった。